2007年11月08日

産地偽装ウイスキー?

今日はちょっとオーバーなタイトルを付けてみたので、
始めから謝っておきます。m(_ _)m

さて、何が産地偽装かって、「ジャパニーズウイスキー」の事だ。

そもそも「ジャパニーズウイスキー」って定義は何?という話しになるけれど、
「そりゃぁ日本で蒸溜して作ったウイスキーだろっ!」て思っていた僕が間違い。

国内でブレンドして瓶詰め生産した物は、原材料が輸入物だったとしても
それは立派な「ジャパニーズウイスキー」らしい。

知らなかった〜。

だって「スコッチ」はスコットランド以外の国の原酒を混ぜたら、
それはもう「スコッチ」とは表記できない。
例え美味い原酒を用いたとしても、間違ってもスコッチに山崎や余市は入っていない。

だから「ジャパニーズ」って言うなら、海外の原酒が入っていない。
そう思っても当然じゃない!

日本は甘いね…。
いやいや、「ジャパニーズ」っていう言葉に誇りが無いだけか…。


販売されている色々な「ジャパニーズウイスキー」を調べていると、
一体何が「ジャパニーズウイスキー」なのか分からなくなってくる。

少なくとも、ピークウイスキーレインボー三州等は
「ジャパニーズウイスキー」だが、原材料の大半が輸入物。
「地ウイスキー」って一体何ナノ?

ピークウイスキーの様に、国産のモルトを混ぜてくれている物もあるが、
それでも、期待している「ジャパニーズ」の味とはきっと違うだろう。

鳳なんて、メルシャンがボトリングしたのだから、
自然に「モルトは軽井沢だろう。」と思ってしまうかもしれないが、
どれだけの割り合いで軽井沢モルトが入っているかは不明。

むしろ入っていない可能性だって十分にある。
いや、入っていなくたって何も間違ってはいない。

もっと言えば、「軽井沢ピュアモルト12年」はどうだ?
「軽井沢」ブランドだけど、あえてシングルモルト表記をしていない。

昨日コメントした軽井沢倶楽部も原酒はおそらく輸入原酒。
これもジャパニーズウイスキー?

でも「軽井沢シングルモルト15年」と「軽井沢シングルモルト17年」は
間違いなく、軽井沢のシングルモルトなんだが…。

それにサントリーの奥歯に物が詰まった様なセリフはとってもクレバーだ。
「全てのブレンドが企業努力(秘密)なので、
 特定のブレンデッド商品だけに「純国産」の公表はできません。」
要するに、大半の商品が輸入原酒のウイスキーだという事を言いたくないって事じゃん。

そもそも、僕は不味いと言っているんじゃない、
ブレンダーの絶妙な調合があって、きっと美味しいのだろうけれど、
飲みたい気持ちが、しっくり来ないだけなんだ。

むしろニッカのピュアモルトホワイトみたいに、アイラモルト主体です!
ってハッキリ言い切ってくれた方が、僕にはずっと親しみやすい。


仮に、僕がお酒に関するライセンスを持っていて
スコットランドからモルトをどれだけか輸入できたとする。
そして国内の酒造メーカーの協力を得て、それらをヴァッティングして

「国内メーカーの協力を得て、本場スコッチの味わいを出した
 国産ピュアモルトウイスキー『Japanese-katoto-malt』発売!」

なんて表記したって、その「国産」「ジャパニーズ」表記はアリって事だ。

katotomoの事だから、このアイラっぽい味わいは余市のモルトか?
なんて、国内蒸溜所のモルトをヴァッティングした様に想像するかもしれない。
でも実際は輸入モルトだったとしても、表記は間違っていない。


もちろん鳳やピークウイスキー等も産地偽装ではない。
法令に添って国産表記ができる立派な「ジャパニーズウイスキー」。

でもそれは、僕の期待する「ジャパニーズウイスキー」とは違う。
やっぱり原材料も国産であって欲しい。
それでこそ真からの「ジャパニーズウイスキー」なのだから。

そして日本でウイスキーを作ってきた偉大な先人達に敬意を表し、
メーカーには「ジャパニーズウイスキー」という言葉に
誇りを持った商品を提供して欲しい。

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この記事へのコメント
勉強になりました!
国内のスーパー、コンビニ等々であれだけ流通しているブレンデッドウィスキーの原酒を、国内の小さな蒸留所でどうやって作っているのだろうと不思議に思っていたのです。
その疑問は解決ですが・・・。
「国産ウィスキー」の原酒を想像して(これは山崎かな?とか・・・)楽しむことは、やめとこうと思います。
Posted by at 2007年11月08日 13:30
katotomo さん、

メーカーもそうしたくても、経営上の理由からなかなかできないのではないでしょうか。
とは言うものの、蒸留所の名を冠したボトルの中身は絶対に純国内蒸留であって欲しいですね。
「ジャパニーズウイスキー」も地理的表示に関する表示基準に含めさせるくらいの気概を持って。
Posted by barley at 2007年11月08日 19:02
私も、昔はそう思ってましたが・・・最近は、まあ、難しいと言うか、線引きが不可能だから現状で仕方ないんじゃないかな〜。

だって、日本にはアイラ様のピートが存在しないし、ピート自体量が知れてる。原料の大麦だって純国産なら輸入物の6倍からはするし、生産量も知れてる。
 AOCに準ずる意味で、ジャパニーズと言う意味での日本国産というなら大麦もピートも無視できないでしょう。
ただでさえ、現状でも高いのに、倍の値段以上に成れば、買えんし、バリエーションは激減するし、ブレンデッドも不可能にちかくなる。

ただでさえ、採算が悪い地ウイスキーメーカーには辞めろに等しいですしね。
まっ、輸入材料を使って日本で加工(蒸溜)したら、ジャパニーズっていうのもオカシナ話ですし。

元々がジャパニーズの定義に無理のある話なんで、私はまあ、仕方ないと思ってます。f^_^;

そりゃ、原産地呼称制度をつくるのが、いいとは思いますが、逆に輸入原料を使って国産品って事を公式に認める事になるので、それも微妙でしょう。(焼酎ではヤッチャッテますが(笑)

まっ、後は生産者の良心を信じるか、逆に買うときに高いと文句を言わずにコストに対価を払えるなら。(苦笑)後者は、私は無理。
Posted by 赤枝騎士 at 2007年11月08日 20:43
>か さま

それも、モッタイナイですよ〜。80年代ならともかく、今はウイスキーが売れない(笑)ので安い奴でも自家製モルトも良く入ってるので(年数は若いケド)、原酒を想像しながら飲むのは問題ないですよ〜。

一応、サントリーの元工場長は、今は輸入モルトは使う必要がないとは、いってはりましたし。
Posted by 赤枝騎士 at 2007年11月08日 21:07
かさん、こんにちは。
赤枝先生の言う通り、やめちゃ〜もったいない!
でもブレンデッドから山崎の特徴を感じるのは厳しいかも。「山崎はコレ!」って決め手を分かっていないといけませんから…。

barleyさん、こんにちは。
今の国内メーカーは「ジャパニーズ」を冠さなくても、立派に美味しいブレンデッドウイスキーを作れるんだから、腕に自信を持って欲しいですね。

赤枝先生、流石です。
僕はまだ初心者なので、妥協する線引きの部分に納得できません。
だって輸入した原酒入れておいてジャパニーズは、いくらなんでも…。

でも原材料の件、目からうろこです(*0*;)☆
確かに麦やピートの国産は現実的ではありませんね。
いやはや、流石。僕の考えが浅かったです。

そういう観点では「スコッチ」も「バーボン」も偉大ですね。
Posted by katotomo at 2007年11月08日 21:40
すみません。鳳を製造者:メルシャンと紹介した呑んだくれです。
ニッカ狂信者でもある呑んだくれです。
サントリーのピュアモルト7年黒・白は国産以外も入っていると聞いていた呑んだくれです。
何年か前、サントリーが、イギリス(スコットランド)の原酒のうち、
使えそうにないものの評価損をあげて、税法上認められるのかな?と
思った職業会計人の呑んだくれです。
その原酒の行き末を気にしている呑んだくれであります。
Posted by 鳳を紹介した呑んだくれ at 2007年11月09日 00:24
呑んだくれさん、こんにちは。
ニッカ信者でしたか…。僕はジャパニーズウイスキーの父:竹鶴翁崇拝ゆえに、「今の」CIの無い、父さんを愚弄するニッカ役員の言動は理解できません…。

鳳のボトラーはメルシャンで正しいですよね?
軽井沢のモルトが入っているかどうかは不明として…。
僕も「軽井沢」表記にだまされた者の1人です。

サントリーピュアモルト黒・白は、黒が山崎蒸溜所のモルト原酒が「主体」で、白は白州蒸溜所のモルト原酒が「主体」でしたね。
ニッカのピュアモルトブラックが余市「主体」、ピュアモルトレッドが宮城峡「主体」と同じで、
そういう表記はまだ誤解を招かないと思います。スッキリしていて好感持てます。

評価損をあげるならば、一般的には評価を誰が「適性に」行うか?の問題だと思いますが、ウイスキーは天使の分け前をどういう率で計算して計上しているのか?という専門な所までは初心者の僕には理解できません。

使えそうに無い輸入原酒はブレンダーの手で安価なウイスキーの原料として活用されているのでしょうかね?
例え国内の原酒でも、使い難い物もあるはずですものね〜。
国内外の使えそうに無い原酒の行方は僕も気になります。

ついでに、蒸溜した後の廃液もどうなっているのか、エコの観点から気になっています。
Posted by katotomo at 2007年11月09日 01:07
>katotomo様
おっしゃってること、お気持ちははよくわかります.
さすがは,ジャパニーズのファンですね.
スコッチやバーボンなどの呼称は各国の税法で規定され,特定の地域で特定の製法で作ると決まってます.その点,日本の酒税法はそのあたりが甘いのでご指摘のようなことが許されるのでしょう.ウィスキーの5大産地の一つとは言え,後発ですし,数十年前までは原酒が一滴も入ってなくてもウィスキーという表記を認めるような税制だった国ですから.
ただ,個人的には日本という国境にこだわらず世界的に原酒を買い集めて美味しいブレンドを商品として出し、商品カテゴリとして正直に,例えば「スコッチ&ジャパニーズブレンド」等と称して堂々と売ってくれれば良いと思います.
Posted by morupon at 2007年11月09日 07:47
moruponさん、こんにちは。
「スコッチ&ジャパニーズブレンド」夢の商品ですね〜♪
いつか誰かがボトリングしてくれる事を願って止みません!
Posted by katotomo at 2007年11月09日 08:30