2008年06月27日

笛吹郷 Vintage1983


僕が尊敬する関西の先生から「モンデ酒造のシングルモルトがある」と聞きつけ、
それなら!と、勝手に探し出して購入した、モンデ酒造のシングルモルト
「笛吹郷(うすいきょう)」。

1983年に蒸溜され、約20年前後樽熟成を経た後、
タンクにて保管されていたモルトウイスキーを、とある酒店が購入し、販売している。
アルコール度数64%のカスクストレングス。

オフィシャルコメント
1983年山梨県のモンデ酒造で蒸溜されたこのシングルモルトウイスキーは
豊かな自然の中、四季を数え、時を重ね、静かに熟成されてきた貴重な原酒を
そのままの度数で瓶詰しました。
原酒本来の味わいをお楽しみください。
お好みで加水しても香り味わいが花開き美味しくいただけます。


香り
走り屋が過ぎ去った夜の峠(焦げたオイル、溶けたゴム、排ガス)、
百貨店の靴売り場(新鮮なゴム)、焼き過ぎたトウモロコシのコクと炭、
お酢、スミレ、蒟蒻の花やクワズイモの花のフローラル、
おがくず、軽くアンモニア。個性的。

味わい
一瞬、穀物の旨み、煎り豆の香ばしさ、酸味を帯びたピート感と甘味が
濃い目にパッと口の中に広がるが、すぐに灰の灰汁(アク)のエグ味に変わる。

加水後の味わい
香りに変化は感じられないが、
味わいに香ばしさ強めのフルーティーなビールの様な旨さを感じられる。

後味
フローラルな香りと、それとは結びつかない、カルシウム的な不思議な後味。
しかし1杯以上飲み続けると、焼きミカンの生暖かい甘酸っぱさと
微妙な皮の焦げ具合、さらにカラメルも合わせて楽しむ事ができる。

総評
ダイオキシンや芋焼酎的な香りには、ニュージーランドのシングルモルト
「The CoasteR」やウイスキー「Hokonui」を思い出したが、
それ程に強烈では無かったものの、香り、味、後味ともに極めて個性的なのは確実。
この個性については好き嫌いが分かれそうだが、僕としては得意としない感じ。

大変珍しく貴重なモンデ酒造のシングルモルトだが、プライベートボトルである故に、
オフィシャルの味わいでは無い可能性が高く、評価に悩むところ。
年内に発売されるかもしれないという噂のオフィシャルのシングルモルトに期待が膨らむ。  

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2007年08月27日

白河30年 VOM FASS オリジナル


ジャックル浦島屋が白河のモルトを購入し、酒店リカーキング
白河27年等を量り売り販売していたが、随分前に量り売り販売を
終了(完売)していて、購入できなかった事を悔やんでいたけれど、
ウイスキーさんのブログで教えていただいて、30年物を購入できたという感激物。

ウイスキーさん、ありがとうございます。

おそらくジャックル浦島屋酒店リカーキングでの量り売り事業を終了した後、
VOM FASS事業としてワイン等の量り売り専門店舗事業を始めた際に
改めて売り出したのではないかと思われるシングルカスク。

量り売りなのでオリジナルボトルは存在していない。

ウイスキーさんのオリジナルボトルの様にきれいなラベルを作れると嬉しいのだけど、
そこまで器用ではないので、VOM FASSで取り扱っているボトルから、
適当なガラス製のボトルを購入し、そのボトルに入れて販売してもらった。

受け取って嬉しく驚いた事に、販売スタッフが気を利かせてボトルに手書きで
「Japanese Single Malt Whisky "Shirakawa"」とサインをしてくれてあった♪

ちなみに、ガラス製のボトルを購入しなければ、無料のペットボトルに入れて
販売してもらえるとの事だが、それでは味気ない…。

700ml瓶は無いため、写真は左が500ml、右が200mlのボトル。
でも良く考えれば700mlにこだわる必要なかったかも(笑)。
習慣とは恐ろしいものだ…。

VOM FASSの説明
日本のシングルモルトウイスキー原酒、30年以上熟成。
かつて福島県・白河で製造していた地ウイスキー。
10数年前に製造を中止してしまいましたが、
原酒はひっそりと静かに時を過ごしていました。
この幻の原酒を樽出しした、フォムファスだけのジャパニーズ・ウイスキーです。
30年以上の時間をゆっくりと過ごした、円熟の味わいと薫りをお楽しみ下さい。


香り
長熟らしいパッション系トロピカルフルーツの香りが、
55度とは思えない、まるで60度以上の様なアタックと共に香ってくる。
落ち着いて香ると、ウッディなのだが、深過ぎて
コクのあるキャラメル、バターや蜜蝋になった様。
そして上品にファッティー(誘惑されたいほど魅惑的な、香った事の無い化粧香)。

味わい
バニラ、バニラ、若いプラムの弱い酸味。醤油(大豆)のコク。
パパイヤの種の周りの熟した所。
チョコビスケット(チョコクッキー程甘くない)。
最初の香りのアタックの激しさは無く、ライトボディ。

加水後の味わい
甘〜い。砂糖多めのホットミルクを飲む感じ。
香りは夏野菜の様に爽やかでライトになっている。

後味
口の中はドライだが鼻の中で滑らかでミルキーでウッディな余韻が長く残る。
鼻の中に天使が宿った?

総評
口にした時の甘い味わいに、豊かなウッディ&ファッティーな香りとコクが
同時に迫ってきて、味わいの複雑さを増幅する。
やがてドライになるものの、鼻から抜ける香りの良さと余韻が長く続き、
また再びグラスに顔を近づけてしまう。
そして飲み易さも手伝ってグイグイ飲んでしまう、魅力的なモルト。
ジャパニーズ云々は別として、長熟はやっぱり良いな〜!と実感させてくれる。
しかもこの安さ。財布も舌も、そして心も満足させてくれる。

国産のシングルカスク、しかも30年物でこの価格はあり得ない程安い!  

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