2010年01月08日

サントリー燦
昨年の春に入手した、サントリーのブレンデッドウイスキー。
商品について、サントリーへ問い合わせました。

ウイスキー「燦(さん)」は2004年に他界した私どもの3代目社長、鳥井信一郎の
お別れ会の際に、参会いただいたお客様にお配りした会葬御礼の品でございます。
(2004年9月16日 大阪リーガロイヤルホテルで実施)

燦
吹雪の昨年末、他界した義祖父を思いながら、開けて飲みました。


香り
スモーキーで乳酸菌の酸味ある香りには、瞬時に白州のモルト原酒が思い浮かぶ。
そして蜜の部分が濃厚に甘いりんごを感じる、
エステリーでかつナッティーな香りは山崎のモルト原酒。
それらをミルキーなグレーンで甘くもピリッと調和させている様子が伺える。

味わい
ミルキーで、思いの他グレーンがしっかりと甘い味わいを強調している。
そしてモルティーな味わいの中にほろ苦さを感じ、
大人びたビターと甘味が響きあう。

加水後の味わい
香りにスモークとエステル香が引き立つ。
一瞬は味わいが薄まったのかと思ったが、
じわじわ昇ってくる甘味と苦味に、自分が誤解をしていた事に気づく。
加水しても変わらず、水割りでも飲んでみたくなるしっかりした味わい。

後味
極めて軽いスモークを帯びたミルクキャラメルの滑らかな甘味や、
蜂蜜のシンプルでかつ濃厚な甘味が長く続く。

総評
トップノートは白州だったのに、香れば香る程に現れる
良質な山崎のモルト原酒の香りに翻弄されてしまう。
このウッディな香りは普通のホワイトオークだろうか?それとも…。

久しぶりにウイスキーを水割りで飲んだが、
薄いフルーツティーやミルクセーキの甘味があって、
余韻も長く、美味しく楽しめた。

今、僕ら家族が生きている事。先代に感謝。

燦
そして今、美味しく飲めるジャパニーズウイスキーを作り続けてきた、
サントリーの先代に感謝。ありがとう。  

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2009年07月24日

軽井沢 マスターズブレンド10年


相変わらず「軽井沢」ブランドでありながらも、
輸入原酒を使用したであろうジャパニーズウイスキー。

分かっていても、ついついジャケ買いしてしまった
ブレンデッドウイスキー。

オフィシャルコメント
「ウイスキーの個性はモルトウイスキーで決まる」を信条に、
熟練したブレンドマスターが軽井沢蒸留所に寝る10年以上の貯蔵モルトをベースに、
その個性を最大限に引き出してブレンドした深い味わいのブレンデッドウイスキー。
モルトベースならではの、深くたっぷりとした熟成感と個性は、
他のブレンデッドウイスキーにはない味わいです。
モルトウイスキーの豊かな個性を持ち、モルトウイスキーよりも飲みやすい……
そんなウイスキーです。


香り
まず湿気った土。その後グレーンのスッキリ感と重なって感じられる、
シェリー樽原酒由来の果実(レモン)の酸味を帯びた甘味と、
軽井沢の原酒らしい、妙な臭みのあるコクを感じる。
いずれにしてもエステルもピートもしっかり立っていて、
濃い甘味のある香りにはコストパフォーマンスの高さを予感させられる。

味わい
カルピスのスッキリ爽やかな甘味を感じた後、激しい辛みと痛みを感じ、
そして黒糖のざらついて深いコクのある甘味や干し柿の甘味を軽快に感じる。

後味
カカオとレモンの面影を残す、白樺の爽やかな香りをメインに、
軽く干し柿のタンニンが適度に続く。

総評
ピートを感じる時点で、輸入原酒を使用しているのが明らかだが、
グレーンの奥から香り立つ軽井沢のシェリー樽原酒の香りが中々の物。
クセのある軽井沢モルトだけに、グレーンとブレンドされて飲みやすくなって印象は良い。
反面、軽井沢がブレンド専用のモルト作りをしている訳ではないのに!
という葛藤も出てくる。

ブレンデッドの評価は難しい…。
グレーンをブレンドする事でスッキリ飲みやすくなった事を良しとするか、
グレーンを邪魔者扱いするのかは、飲み手次第です。

モルト好みの僕としては、まだまだ舌がブレンデッドの良さを分かるレベルまで
追いついていないのかもしれません。  

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2009年04月10日

OCEAN 12年


輸入原酒のブレンデッドだと分かっていて、ついつい買ってしまった
特級表記の三楽オーシャンのウイスキー。

香り
酸味あるグレーンのコク、
輸入原酒らしいライトピートでミルク様のモルトの美味しい香り。
軽く若いリフィルシェリー樽原酒のフルーツ香。

味わい
ライトな口当りに、やや辛口。
ジンの様なほのかな木の香りが口に広がり、
グレーンの割り合いが多く感じられ、飲みやすい。

後味
白樺の林の香りがスッキリと消えて行く様。

総評
素直に、古い輸入物のブレンデッドウイスキーという味わいで、美味い。
安くて美味しいブレンデッドウイスキーに、コメントは要らないという感じ。


軽井沢&山梨♪
本当?  

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2009年03月19日

角キュービック


2年程前に「生まれて初めて飲む『角』」として購入して飲んだものだが、
今や終売になっているっぽい。
「角」と言えばブレンデッドウイスキーだが、これはブレンデッドモルトウイスキー。

サントリーコメント
●中味の特長
飲みやすさを実現するために、クリアな味わいのモルト原酒をベースにし、
「角瓶」の特長である華やかな香りの原点であるバーボン樽貯蔵のモルト原酒を
ヴァッティングしたピュアモルトウイスキーです。
ウイスキーと接点の少ない若い世代にウイスキーのおいしさをわかりやすく伝えるために、
香りと味わいのある飲みやすさこだわりました。
口にふくむと甘やかなバニラ香がまろやかに口中に広がるのが印象的です。
おいしい飲み方として「ハーフロック」をおすすめします。

●ボトルデザインおよびネーミングについて
「KAKU(角)」の文字をレリーフにしたキューブを積み上げて、
おしゃれでスマートなデザインに仕上げました。
その形状から、「キュービック」と名づけました。

オフィシャルサイト
http://www.suntory.co.jp/whisky/kakubin/kakucubic/
http://www.suntory.co.jp/news/2005/9081.html


香り
柿の葉寿司の葉、梨、塩。微かにフローラル。
そして若いモルトらしい(ニューポットの雰囲気の)乳酸菌の様な発酵臭。

味わい
ライトボディ。ピリリとした辛味。角砂糖の甘さ。
わずかにウッディを感じられるが、どれもシンプルで分かりやすい。

加水後の味わい
口当たり良く薄くなったかと思ったら、急に辛味が増して現れる。

後味
角砂糖の甘味と少しのタンニンが緩やかに続く。

総評
乳酸菌の発酵臭はチーズと相性が良さそうだが、相乗でクドイかもしれない。
ボトルのデザインは斬新だけど、若者に対するアピールとしては、辛味が強く、
どのような印象になったかが心配。
いずれの味わいも未成熟なモルトを感じてしまったのは残念。  

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2009年02月27日

ピュアモルトウイスキー ミレニアム


久しぶりに、ちょっと感動したウイスキーに出会いました。

1999年9月21日に発売された「サントリーピュアモルトウイスキー ミレニアム」は
サントリーが1999年に販売した「ミレニアムシリーズ」の1つ。

サントリーピュアモルトウイスキー ミレニアム」(700ml・10,000円・43%)
中味について
 山崎蒸溜所20年貯蔵モルトをキーモルトに、酒齢17年以上の円熟したモルトのみを
 吟味・厳選しました。
 甘く華やかなでマイルドな香り。なめらかで熟成木香の気品ある 味わいが特長です。
パッケージについて
 時の海を旅する船をイメージしたロッキングタイプの優雅なボトルデザインです。
 悠久の時に思いを馳せるひとときを華麗に演出します。

リーフレットコメント
西暦2000年、ミレニアム・イヤーの到来を祝って、サントリーがお届けする
数量限定の特製ウイスキー。
時の海を旅する船をイメージした優雅なボトルが、悠久の時を開きます。
モルト原酒には、山崎蒸溜所20年の貯蔵モルトをキーモルトとして
酒齢17年以上の完熟期にある円熟のモルトのみを吟味・厳選して、
ヴァッティングしました。
グラスに注ぐと、エステリー(甘く華やか)なトップノートがこんこんと湧き立ち、
極めて滑らかな香り。口に含めば、ピュアモルトならではの重厚、かつ、メロウなコク。
熟成原酒特有の気品あるウッディネス(木香)が、
余韻の深いアフターテイストを醸し出します。
ボトルを揺らしながら、ウイスキーの揺りかご、
樽で長期間眠ったピュアモルトをゆっくりと味わい、
遥かな時間に想いを馳せてください。

参考:サントリーニュースリリース(1999. 8. 24)


香り
トップに分かりやすい「しっかりと熟した」白州ホギー樽
(いや、バレルのニュアンスが近い)原酒のフルーツ香
(桃、葡萄、ライチ、バナナ、マンゴー、キウイ)がグミグミと濃厚に香りつつ、
ホワイトオークの木香が「ぱぁ~」っと香る。
そして鉛筆や建機を思わせる山崎固有のエステルに、軽くアーモンド様のナッツや
(トーストでは無い)焼き立てのほかほか食パンが香る。

それらの心地良い香りに、(ピーティーな山崎では無い)
白州のモルト原酒由来の快いスモークが戻ってきて、刺し身醤油の発酵臭を感じつつ、
フルーツが現れて「白魚の素揚げや白身魚の刺し身と桃マンゴー」。

味わい
しっかり熟した山崎のモルト原酒のナッツ感、甘み、香ばしさと、
ほろ苦さを感じていると、時間差で白州のモルト原酒らしい透明感あるスモークと
清涼飲料水系の甘みが出てきて、やがて口の中をしっかりと白州のモルト原酒が支配する。
それはオフィシャルの白州18年からエステルのパンチとスモークを抑えたけれでも
熟成感と甘みを残した感じで、個人的には大好きだ。

さらにドレッシングに使われただろうシェリー樽原酒も控えめに「甘み」として感じられ、
それらの個性が響き渡る様がサントリーならではの味わいに仕上がっている。

あえて粗探しをするならば、どことなく香る「ゴム風船を膨らます時の香り」もあるが、
そんな僅かな事はどうでも良いと思う程に美味しい。

加水後の味わい
香りに甘く酸味のある、駄菓子屋で売られていた粉ソーダのお菓子が出てくる。
エステルは感じるものの、抑えられているので、
ウイスキーに慣れていない方には香りやすいのではないか?
鼻の奥に染み付く感じも控え気味だが、残っているのはありがたい。

味わいは人工的な甘味料を加えたオレンジ、青りんご、マンゴー等のフルーツゼリー。
ただひたすらにすっきりとしていて甘い。

後味
「酸味や苦みの無いグレープフルーツの綿」の華やかなフルーツ感が、すっきりと消える。
フィニッシュは意外に短く、後腐れも無い。
ステビア(甘味料)を舐めた後に、余りの甘さの反面、すっきりとしてしまう様に、
または清涼飲料水を一口だけ飲んだ後の様に、ナチュラルにスッキリとしている。

グラスの残り香は白州18年のそれと同じで、軽く山崎も漂っている♪

総評
しっかり熟した山崎と白州のモルト原酒がマリアージュしている。
今までにも、サントリーのブレンデッドモルトは少し味わった事があるけれど、
熟した年数の差だろうか、ハッキリ言って美味い。

翌年発売された長熟ミズナラが香るピュアモルトセンチュリー21年程の熟成香では無いが、
価格の差が歴然としていて、コストパフォーマンスは最高。
(ヤフオクで3,000円で落札したというのも理由ですが…)
特に味わいがベタだけれど「甘い」ので分かりやすいのが良い。

最初は山崎を感じていたけれど、味わう間に出てきて主張する白州がとても良い感じで、
山崎を飲みたい時でも、白州を飲みたい時でも、どちらでも満足させてくれる。

2000年の記念をきっかけとした商品以来、しばらくこの手の
サントリーの上質なブレンデッドモルト商品は出ていないかと思うが、
ぜひまた発売を願いたい、美味しさのあるブレンデッドモルト。

サントリーのモルトウイスキーを飲んだ事が無い方(特に海外の方)には、
どうしても勧めたい程、サントリーの両蒸溜所の特長がしっかり出ている、
素晴らしいモルトウイスキーだと思う。

くどい様だが、美味い。お勧め!  

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2009年01月10日

Blender's Choice GSK創立80周年記念


前回のBLENDER'S CHOICEに続き、今回もBlender's Choice。

まだウイスキーにのめり込み始めて間も無い、3年前の正月に開けて飲んだ
ウイスキーのログです。

銀座社交飲料協会(GSK)の創立80周年を記念して同協会がサントリーへ注文し、
ボトリングされて関係者に配られた非売品で、
山崎と白州それぞれ17年以上のモルトをヴァッティングされているとの事。


香り
弱いシェリー香にエステリー。青リンゴ。角砂糖。

味わい
ライトボディー。シェリー樽漬けの青リンゴ。そしてカラメル。

加水後の味わい
色が一気に黄金に変わった。
味は青リンゴゼリー。さらにミントが出てきた。

後味
ハチミツ系だが、青っぽさも残る。しかし余韻は短い。

総評
加水しなければ山崎の系統を引き継いでいて、銀座の夜に消えていった感じが
心身に染みて終わるだけだったが、加水後の激変に感動した。


  

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2009年01月08日

BLENDER'S CHOICE


昨年購入して飲んだサントリーのBLENDER'S CHOICE。
特級表記のブレンデッドウイスキー。

商品の詳細は全く分からないが陶器ボトルで、
コルクが粉々になってしまったけど、容量はしっかりしていた。


香り
小麦粉が利いた香ばしいアップルパイ。快いピートとレモンの酸味。
直火蒸溜原酒がもたらすベリー系の甘酸っぱいフルーツ。
グレーンのスッキリとしたコク。
白州のモルトをしっかり感じられる。

味わい
モルトのコクのある甘味と、グレーンのざらついた砂糖菓子系の甘味を感じた後、
チョコレートビスケットの香ばしさや麦をしっとりと感じられる。
やがて軽くスモークされたオレンジとリンゴの透明感ある甘味と酸味、
そして燻された麦の旨みが出て気持ち良い。

加水後の味わい
香りには山崎のモルトらしいエステル香が出つつ、
モルト主体からグレーン主体に変わった様にも感じられる。
味わいは青リンゴが出て軽快になる。
フィニッシュには山崎系の澱んだ感じが顕著に現れる。

後味
山崎蒸溜所のセラー内の湿気った独特の香りと甘味、
そして白州の爽やかなピート感が入り交じり快い長さで響く。

総評
ブレンデッドウイスキーながらモルトを、特に白州のモルトをしっかりと感じられ、
素直に美味しい。
それでいてグレーンでスッキリとさせていて、するする喉を通り抜けて行く感じ。

比べるならば、プレジデンツチョイス程に熟した原酒を使用しているのではないだろう
と感じるけれど、それでもサントリーの原酒をブレンドした巧みな技をしっかりと感じ、
味わう事ができる。
  

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2008年08月20日

Diamond WHISKY


協和醗酵工業株式会社(「醗」の字は正確には「醱」)が
かつて生産していた国産ウイスキー。

詳しい知識を持ち合わせていないので申し訳無いが、
自社蒸溜ではなく?本国の原酒を輸入、国内で熟成し、ブレンドした物らしい。

オールドボトルだけに、ラベルの文字が読めない…。

Diamond
Whisky
86Proof

THIS WHISKY ENS??S ???R? FINE QUALITY AND FLAVOR
BLEND WITH THE ??NE MALT
DISTILLED BLENDED AND BOTTLED BY
KYOWA HAKKO KOGYO CO.,LTD.
ウイスキー特級
容量 700ml  アルコール分 43% 原材料:モルト、グレーン


香り
本国のブレンデッドウイスキーと言っても過言では無い、いかにもスコッチという香り。
ストロベリーやキウイの甘酸っぱさにはイチローズモルトの様な
直火蒸溜モルトを彷彿とさせる。
マジックインキ様のグレーンがキリッと引き締めていて、
ニガリが効いた豆乳のクリーミーでミルキーな香り。
そして軽く快いエステル、スモークと胡瓜のフレッシュな青臭さ。
酸味、旨み、コクが揃ってマヨネーズ。

味わい
奥にブドウ糖のベタな甘味と焼酎の臭みを感じつつも、
ピートの効いたモルトの香りと麦の味わいや甘味を漂わせている。
良質なモルト原酒の鼻に染み付く感じもしっかり感じられ、楽しめる。
モルトとグレーンが共に主張し、効いていて「ブレンデッド~!」とハッキリしている。

加水後の味わい
古木感(枯れ木の香り)とフローラル、石鹸香や西瓜が出て来る。
しかし甘味は衰えず、むしろ増す様。

後味
胡瓜のフレッシュな青臭さと、桃のフローラルな甘味が長く続く。

総評
特出してはいないが、ブレが無い、スタンダードな
スコッチスタイルのウイスキーとして、十分に嗅覚、味覚を満足させてくれる。
特に香りは良い。

どの様な製造工程を経て作られたウイスキーなのか、僕には分からないが、
十分に楽しませてくれるブレンデッドウイスキー
  

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2008年07月29日

Pure Malt aged 8 years


先週末はお盆に向けて先祖のお墓掃除で丸2日間、雑草と格闘し、
流石にバテてしまっています。避暑地へ逃げたい今日この頃。

さて今日は、最近飲んでいるジャパニーズウイスキーのログです。


特級表記時代の古いモルト。
市販されていたオフィシャル商品(定価4,500円?)なので、珍しいものでは無い。

しかし特級表記(1989年まで?)の商品で8年以上の熟成ならば、
原料となる白州蒸溜所のモルトは1981年に稼働し出した白州東蒸溜所のモルトでは無く、
白州(西)蒸溜所のモルトである可能性が高い。

気になってサントリーお客様センターへ問い合わせた所、
1990年末終売の1980年代の商品との事で、さらに詳しく尋ねた所、
使用した白州のモルトは、現在稼働していない白州(西)蒸溜所の原酒との事。


サントリー(小冊子)説明文
サントリーの酒庫に眠る160余万のモルトの樽の中から、
8年以上の熟成原酒を選び抜いたモルト原酒100%の逸品です。
山崎モルトの重厚な芳香と力強く豊かなコクに
白州モルトの華やかな香気とまろやかな味わいが響き合って、
熟成感あふれる奥深い風味をたたえています。
ピュアモルト本来のじっくりと味わうにふさわしい、
調和のとれた芳烈な香り、味を心ゆくまでお楽しみください。


香り
あっ、サントリーのモルト。と素直に感じる、葉の裏に染みる様なグミっとした
シェリー樽原酒多めの甘味と山崎の快いエステル。
トーストともおにぎりとも表現し難いモルト感と噛み応えがしっかりある香り。
すなわちシェリー樽原酒を多めにしたオフィシャルの山崎12年に通ずる香り。
グラスを少し離して香ると少しだけ白州らしい清涼飲料水(スポーツ飲料)系や梨の
透明感のある甘い香りを感じられる。

味わい
ほんのわずかな酸味から暖かく、噛み応えある麦やシリアルの香ばしさと、
チョコレート甘味が一体となって口の中に広がる。
また山崎の固い水をしっかり感じられる固めな口当り。

加水後の味わい
香りには麦の香ばしさと共に山崎のニューポットのアルコール臭いが立つ感じ。
味わいは少しだけゴムが出るが嫌味ではない、
一方でバナナの濃い甘味も顕著に現れて、中々楽しませてくれる。
でもストレートが美味しいかな。

後味
(1stフィルではない)シェリー樽原酒らしい干し葡萄やドライプルーンの
フルーティーで濃い香りが出てきて、麦の旨みと共に快く続く。

総評
全体的に山崎を感じて、白州らしさを感じ難いが、
それは若い白州「西」の個性を僕が知らないからなのかもしれない。
ただしシェリー樽原酒を多めに使っているのか、
8年という表記以上の熟成を感じられる仕上がりは素直に嬉しい。
「いかにもサントリーのモルト」というベタな美味しさがハッキリ表現されていて、
旨いモルト♪
  

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2008年07月18日

AQUA VITAE


最近見かけないなぁ、と思っていたら、終売になっていたので、
スーパーのリカーコーナーのセール品を衝動買い。

参考:サントリーニュースリリース(2005.6.1)

「アクアヴィーテ」は、当社の多彩なモルト原酒の中から
樽の内面を焦がした新樽で貯蔵した原酒や、
スパニッシュオーク材でシェリーの貯蔵用につくられたシェリー樽で貯蔵した原酒など
“樽ポリフェノール”を多く含むモルト原酒を厳選しヴァッティングすることで、
500ml(レギュラーサイズ1本)あたり200mgの樽ポリフェノール量を実現しました。

芳醇で香ばしい香りとまろやかなコクのある味わいが特長です。


香り
オフィシャルアナウンスの通り、シェリー樽をベースにした
チョコ系やイチジクの香りと、新樽由来のウッディな香り。
エステルは少な目。甘くてクセの無い、万人ウケする香りがベース。
じっくり香るとカボス(柑橘)の爽やかで甘い香りと、微かに旨いゆで卵を感じる。

味わい
色が濃い割りにはスッキリしている。いかにもシェリーらしいチョコ系の味わいだが、
酸味が少なくフラットであり、あまり硫黄分は感じられない。
奥にあるビターチョコは、ふとすると醤油の様な感覚もある。
柑橘系のフルーツや、モルティーな味わいもしっかりあり、飲みやすい。

加水後の味わい
甘味が少なくなりドライ。そしてゴムが出て、醤油ガム。お勧めはしない。

後味
黒砂糖の甘味がしっかりと続く。

総評
サントリーのシェリーがベースになっているのをたっぷり実感できるピュアモルトで、
ニートでの香り、味わいは、とても楽しい。黒糖の甘みの後味も新鮮でイケる。
  

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2008年07月16日

創業一八九九


2年前のお盆に開けて飲んだブレンデッドウイスキー。
43%、760ml

サントリーコメント(ボトル同封のメッセージカード記載)
 サントリーウイスキーの歴史、即ち日本のウイスキーの歴史は、今から84年前、
一人の若者が抱いた勃々たる青雲の志に始まっております。

 1899年(明治32年)、私の父・鳥井信治郎は、洋酒というフロンティアに
魅せられ、弱冠20歳で独立、サントリーの前身、寿屋を興しました。
以来、幾歳月ーー断じて舶来を要せず!の気概で「赤玉」を始めとする各種洋酒の
開発、製造、販売に研鑽を重ね、ついに1923年(大正12年)、
念願の本格ウイスキーづくりをめざして前人未到の挑戦を開始したのであります。

 かくて、京都郊外、山崎峡に、わが国初のウイスキー蒸留所、寿屋山崎工場
(現サントリー山崎ディスティラリー)が創設され、
国産ウイスキー「サントリー」の歴史の第一歩が印されたのでした。

 今年は、私どもがウイスキーづくりに挑んで60年という記念すべき年であります。
この間、サントリーの貯蔵モルトは年々増え続け、お陰をもちまして、現在、
ゆうに160万樽を越えるまでになりました。

 「サントリーウイスキー 一八九九」は、この記念すべき年を迎え、
私どもがあらためて創業者の初志に思いをいたし、豊富なモルト樽の中から
厳選に厳選を重ねてブレンドした逸品であります。
先に私どもでは歴史的な蓄積と技術の総力を結集して「サントリー《ザ》ウイスキー 」
を発売いたしましたが、この一瓶はそれにつぐものと自負いたし、
ここに、弊社創業の年「一八九九」を冠して世に送る次第であります。

 私どもの酒庫に重ねられた歳月の豊かな結実として、
ご賞味賜りますならまことに光栄、かつ幸いに存じます。

 ウイスキーづくり60年目の春
 1983年2月1日 サントリー株式会社 取締役社長 佐治敬三


香り
期待の割にスッキリとした、若草やリンゴ系の香り。
そしてほのかにハチミツやクッキー系。
グレーンのせいか?なぜか奥に味噌の香りも感じてしまう。

味わい
和三盆の様な優しい甘さ。そしてラムネ様のスッキリ感。
ミディアム~ヘビーの中間のボディ。
響50.5の様なブレンデッドらしい複雑さには少し欠ける。

加水後の味わい
ラムネ系のスッキリした味わいが増す。

後味
甘さはしっかりしているが、長くは続かない。

総評
サントリー60周年に当たっての、定価(当時30,000円)からも
気合いの入っている物との事だが…。
そこまで素晴らしい出来を感じる事はできなかった。
やや重量感のあるボディと甘さだけは良いと思う。
しかし期待したミズナラ香も無かったし、デイリーにいただく事になりそうだ。

ただし、ロックにするとシェリー由来の深く甘い香ばしさが出て、
何よりもメロンの甘さが素晴らしく主張してくる。
暑い夏にロックで飲むのに最適。
日本の文化「水割り」をターゲットにしてブレンドしたのかと思わせられる。



瓶にもしっかり1899がデザインされている。  

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2008年07月11日

センチュリー21年


2000年11月1日に発売された
「サントリーピュアモルトウイスキー センチュリー21年」は
サントリーが2000年に販売した「センチュリーシリーズ」の1つで、その他の商品には
ミズナラ樽のシングルカスク「ザ・センチュリー40年」をはじめ、
ブレンデッドウイスキーのセンチュリー17年、センチュリー15年や
ブランデーのセンチュリーX・Oがあった。

僕がウイスキーにはまりはじめた頃には、まだサントリーのオンラインショップで、
ブレンダーズセットの単品等と同じく普通に販売されていた記憶がある。

リーフレットコメント
このウイスキーは皆様とともに来るべき新世紀、
21番目のセンチュリー(100年)を迎えるにあたり、
サントリーの秘蔵の原酒樽を開いた数量限定のピュアモルトウイスキーでございます。

その名も<センチュリー21年>ー原酒には、サントリー百数十万樽のモルト樽のなかから
酒齢21年を越えるモルト21種を吟味・厳選して組み合わせました。〜以下商略〜

中味の特徴
◇すべて酒齢21年以上の貴重な長期熟成モルト原酒。
 しかも最長40年ものを含め、個性多彩な21種のモルト原酒をヴァッティングしました。

◇最初に香り立つトップノートは甘く華やか。
 そして、歳月からもぎとった豊かな果実と称えたい、
 きわめてフルーティーな香りが続きます。

◇口にふくめば、まろやかで馥郁とした味わいが豊かに広がり、
 アフターテイストにまで長期熟成ならではの甘味と苦みの調和した
 ウッディネス(熟成木香)が心地よく響きます。

参考:サントリーニュースリリース(2000. 10. 11)


香り
キャップを開けた瞬間に空気中に放たれるバナナとウッディな香り。
バナナ系のシェリー樽原酒の甘さと、
長期熟成を遂げた良質な山崎パンチョン樽原酒のエステルとウッディを感じ、
さらに長熟の白州(西!)の透き通る清涼飲料水系の甘味を
合わせ持って感じられる貴重な香り。

パッションフルーツ、グレープフルーツ、甘く熟したリンゴや熟したパイナップル
といったトロピカルフルーツが盛り沢山。
次第に長熟のミズナラ特有の伽羅香がハッキリと主張してくる。素直に良い。
熟成感に溢れた数々のフルーツと、甘味の奥にはわずかな酸味も見える。
甘味と香りの騒々しいオーケストラの様。

味わい
香り程に甘々しくはなく、古木の香りと共に落ち着いた紳士が現れる。
まろやかでリッチな舌触りに、新樽とは違う古木的でウッディな味わいがしっかり乗り、
カラメルになりつつある砂糖の如く、またはリンゴの皮を食べた時の如く、
苦みのある大人の甘味を感じ取れる。どことなくココナッツミルクも感じられる。

加水後の味わい
軽くスモーキーをまとった白州が引き立つ、キラッとして透き通る甘味がパッと出てくる♪
その代わりに、ミズナラやシェリー等の濃厚な香りが少し遠のく。
味わいもまさに長熟の白州がストレートに出て来る。
ただし、軽いサルファーと辛みが出て、
その上に加水前の苦みもまだ残っているのは少し残念。

後味
パッションフルーツの濃縮ジュース原液と伽羅香やお線香を鼻の奥に香らせながら、
舌では古木の渋味を長く楽しませてくれる。特に鼻のお線香は長く続く。

総評
長熟の白州や山崎(ミズナラ)を飲んだ事があるなら、
香りでその時の事を思い浮かべるはず。
山崎らしいエステルの効いた香りに素直に山崎を思い浮かべるが、
しっかり香れば白州が出てくる。加水すれば尚、明確に白州が分かる。

サントリーの2つの蒸溜所の長熟モルトをブレンドしたというのを
ハッキリと感じ、楽しませてくれる。
クドイ様だが、それらが「長熟」であるが故に香りの放ち方が並ではないのが嬉しい。

  

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2008年05月04日

歴史を飲む


日頃、旅行に良く出かけける我が家では、
ゴールデンウィークはお出かけしないのが毎年の習慣。
黒いのも居るので、当然、遠出はできませんし…。

という訳で、気の向くままに、開けてみたのが、コレ。
サントリーの「CUSTOM」。

昨年末、安く買ったCUSTOMとは違うデザインだったので、
入手した際にサントリーへ問い合わせてみると、1967年~1971年販売商品で、
当時の定価は1,100円のモルトとグレーンのみのブレンデッドウイスキーとの事。
以前、入手したCUSTOMの1つ前のモデルの様。


確かに、サントリーの住所が「堂島浜2丁目」でも「堂島浜通2丁目」でもなく、
「中之島2丁目」となっていることから、相当古い商品と分かる。


「Yamazaki near Kyoto」という表記、今となってはできないよね、きっと。

アルコール度数42%、720ml


香り
バナナ、バナナシェイク、果実酒用焼酎(アルコール)、
軽~く煎り豆、軽~い酸味は梅干し、軽~く醤油蔵や赤土。

味わい
口当りはライトだが、甘い、甘い、ひたすら甘い。
砂糖を溶かしたかの様に甘い。果実酒用焼酎に氷砂糖を溶かした感じ。
エステルもスモークもウッディネスも深い味わいも何も感じられない。

加水後の味わい
甘さは衰えず、砂糖水。

後味
バナナシェイクが適度に続く。

総評
深みの無い香りや味わいから、若いグレーンとモルトを使用した
ブレンデッドなんだろうと思う。
特にモルトらしさはほとんど感じられないので、
やはりグレーンが主体になっているのだと思う。
「山崎が入っているよ」と言われて、「う~ん、そうかもな~っ…」って、
辛〜じて感じられるかもしれない程度の山崎感。

「歴史的価値を体験した」という感じだろうか。
さて、このウイスキーはどう料理しようかな~?
  

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2008年04月04日

富士御殿場蒸溜所 Pure Malt20 年


富士御殿場蒸溜所 Pure Malt Whisky aged 20 years

名古屋市にある酒店「秋田屋」のオリジナル(プライベート)ボトルで、
2種類発売された内の1種類。
キリンシーグラムの時代の物なので、それなりに古いらしい。

輸入モルト原酒を国内でブレンドしたので、
これも「富士御殿場場蒸溜所」ブランドのジャパニーズウイスキー…。


オフィシャルコメント
富士御殿場蒸溜所に眠るあまたある原酒の中から
理想の味わいを実現する20年の熟成を経た良質な原酒のみを厳選し、
特別に壜詰めしたものです。
中部地区の限定された酒販店のみで販売される希少なウイスキーです。

二度と出会うことのできない、今回限りのこの特別な味わいを
どうぞゆっくりとお楽しみください。

富士御殿場モルト原酒の特徴となる「果実香豊かで柔らかな口当り」を
香味の中心にすえ、スモーキーなピート香を持つ力強いモルト原酒をバッティング。

フルーティーさと深い重厚な味わいが、バランス良く調和しています。
小さめの樽で20年の永きに渡り丁寧に熟成されたこの原酒は、
長期熟成から生まれる華やかな香りとまろやかな口当たり、
モルトウイスキー本来の力強い味わいを楽しむことのできる珠玉の逸品です。

二つとないこの個性を、どうぞご賞味ください。

[テイスティングノート] マスターブレンダー荻野一郎

Top note(トップノート/飲む前に感じる香り)
 熟した果実のような深く濃厚な香りが、華やかに香り立ちます。

Impact(インパクト/口に含んだ瞬間の香味)
 重量感をともなったなめらかな口当りが口中に広がっていきます。

Palate(パレート/口中番)
 長期熟成に由来する熟した果実の香りや、
 はちみつを連想させる甘美な香りが広がります。
 やがて、ピート香やバタークッキーのような香ばしい香りが現れてきます。

After taste(アフターテイスト/飲み干したあとに感じる香味)
 深い果実香と香ばしいピート香が調和し、長い余韻を楽しむ事ができます。



ソムリエの木村克巳氏によるテイスティングノート

色調:赤みを帯びたトパーズ色、森のハチミツを想わせる輝きがみられる。
香り:香ばしさと森の香りに甘さが融合した、まあるい優しさ。

<トップノーズ>
 深みある印象。木質とナッツ香、炒ったアーモンド、焼き栗、
 メープル、カカオ、杏仁が上にあり、
 その下層からジュニパーベリー、カルダモン、オールスパイス、
 わずかな丁字を想わせるスパイスが浮き上がってくる。

<ミドルノーズ>
 数十秒経つと、ドライプラム、プルーン、ドライブルーベリー、レーズンなどの
 ドライフルーツ香が逆転して涌き上がり、
 クリームキャラメル、バタースカッチなどの甘い香りとトップノーズで感じた香りとが、
 一体となって大きく拡がってくる。香りの中のアルコール感は極めて少ない。

飲み心地・味わい:なめらかで深く多彩に拡がるフレーヴァー。
 まるく、なめらか。ハチミツを想わせるとろみの中に潜んだ、
 シャープさが楽しく拡がってゆくと、栗やメープルシロップ、アーモンド、干しバナナと
 牧場の焚き火、石炭ストーブ、燃える暖炉の煙っぽさがどこか懐かしく香ってくる。
 サラサラした潤いのあるドライなフィニッシュが鮮やかだ。

残り香:お香(きゃら・沈香)と森林の空気を想わせる幽玄な風合いがたなびく。
 二口目、三口目と飲み進む内にウイスキー本来のなめらかさが実感できる。

楽しみ方:
 <グラス選択>
 ストレートなら;  小ぶりのブランデースニフター
 オンザロックなら; 口の薄いオールドファッション
 ソーダ割りなら;  長細いコーリンズグラス

 <相性の良い料理>の一例
 ストレートなら;  スモークドアーモンド、ハバナ産ミニシガリロ
 オンザロックなら; スモークチーズ、ビーフジャーキー、ロッキーサーモン、鮭とば
 ソーダ割りなら;  スモークドサーモン。ハム類、メザシの素揚げ、
           ししゃも炭焼き、鰤の照焼き、鯖の味噌焼き


と、2人のオフィシャルコメントがあるモルトというのも珍しい。
しかしまぁ、ソムリエの表現力の広がりや深さといったら、凄い!


香り
20年オーバーを素直に感じられる、ライチや熟した梨の
東洋的なトロピカルなフルーツと、練乳掛けミカンといったフルーツ香。
熟していながらもサッと抜ける軽やかで爽やかな樽香にセメダインの揮発。
クルミの甘く香ばしい香り。そして線香の様な軽いピートがアクセントになっている。
また鼻の粘膜にこびりつく甘い香りはonce upon a timeに通ずる
独特なモルト(ストラスアイラ?)である事を主張している。

味わい
エステル(有機溶媒)とは違う、御殿場独特の、嫌味な味わいがある。
大抵の御殿場モルトではアクセントになっていて気にならない程度だが、
今回のモルトは強めで個性的。
しかしエステリーをフルーティーと誤解しかねない味わい。
ライトボディで、一瞬、桃の缶詰めの甘味が来たかと思うと、
すぐにブラックコーヒーの苦味に変わり、
また「仁(果実の種の中の柔らかい部分)」の渋味を感じ、ドライ。
気持ち程度のチョコレートのコクや、石油ストーブやボイラーの焦げた臭いもある。

加水後の味わい
仁の苦味もしっかり出ていて熟成感がある、甘さ控えめの梅酒の様なフルーティー。
そしてエステルも出てきて、このモルトの持つ素質を素直に感じ取ることができる。

後味
「仁」の持つ渋味とわずかなフルーツ香の混在するタンニンの様な
重い味わいがしっとり残る。しかしドライなために長くはない。

総評
香りにはシーバスリーガルやエバモアにも似た感覚があって、
キリンのジャパニーズではないモルトという事がハッキリ分かる。
比べてはいけないのかもしれないが、「これは!」と、美味しさに驚いた
富士御殿場シングルモルト1981(21年)とは明らかに違っていて
スモーキーも甘味もボディの厚みも少ない。
熟成年数に期待し過ぎているのかもしれない。

しかし物は考え様で、しっかり熟していながらも
夏にスッキリと飲めるタイプのモルトだと考える事もできる。
ドライな味わいを冷やして飲んでも良いかもしれない。
  

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2008年04月01日

ONCE UPON A TIME


酒店で750円で売られていたため購入〜♪
キリンシーグラムが昔(いつ頃?)販売していたブレンデッドモルト。


香り
富士御殿場を感じさせる爽やかなフルーツ(桃、桜、リンゴ)と軽~いピート香。
しかしほんのりとジャパニーズらしからぬ野羊の乳臭さと辛みがあり、
さらに幽霊?の様に鼻に染みつく粘り気のある甘味が鼻の粘膜を包み込む。
染みつき方が、古くて素晴らしいスコッチって感じ。良い。

味わい
スコッチと思うとグレーンが無い分、パンチや重みに欠けるのだけど、
その分、若々しい刺々しさがあって、
少しだけ甘味を抑えたチェリーキャンディー(キャンディーよりもトフィー?)。

加水後の味わい
若いフレッシュなリンゴと軽いミルクの香りが引き立つ。
また軽~くシェリー樽のサルファーやコクのニュアンスを感じられる。
味わいは甘味が引いてドライ&スパイシーになる。

後味
鼻にまとわり付いた香りのせいか、塩漬けの桜の花びらの香りがほんのり残る。

総評
古過ぎて定価が良く分からないけれど、1本750円というコストパフォーマンスは最高。
特に香りの鼻の粘膜にびっしりまとわり付く様が強烈。
香りの染みつき方を除き、総じてエバモアの味わいに似ている気がする。
  

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2007年12月16日

軽井沢エクシード12年


替え歌?の流れにそって、僕も1つ♪

〜以下、にしおかすみこ風に♪〜

100%モルトウイスキー「軽井沢」貯蔵12年を
軽井沢のシングルモルトと勘違いしたのは、どこのどいつだ〜い?

アタシだよ!

だってさ〜、「ピュアモルト」って書いてなくてさ、
軽井沢の象徴みたいな「ややディンプルボトル(※)」でさ、
「軽井沢」って書いてあるんだよ。

だからシングルモルトだと思うだろ?
そう思うだろ?な?な?

それでさ、気になって聞いてみたんだよ。
そしたらピュアモルトの「エクシード12年です」って言うんだよ。
「エクシード」ってどこにも書いていないのにさ。

「それなら軽井沢って書くなよ!」って、文句タレタレで飲んでるのにさ、
「いやぁ、意外に美味しいじゃん。」って、
それじゃぁ、まるでプライドが無いみたいだよ!

※ディンプルボトルは現行の「軽井沢シングルモルト17年」のボトルで
 昔から軽井沢で愛用されているボトルのデザイン、スタイルの事。


香り
レーズン系の甘酸っぱさ。青リンゴ様で清涼飲料水の様な甘い香り。
爽やかなエステル。軽井沢らしい少し重めの
モルティーなコクのある香り。極々軽い灰。

味わい
軽いボディーで、まず酸味。そしてレーズンバタークッキー。
かすかにゴム。最後に軽くフルーティー(青リンゴやプラム)。

加水後の味わい
辛みと苦味が増し、エステルが主張してしまう。加水はお勧めできない。

後味
プラムの酸味と青い果実様が程好く残る。

総評
軽井沢を印象づける「ディンプルボトル」を彷彿とさせるイメージで、
4面それぞれに軽いえくぼのあるボトルだが、
軽井沢モルトがメインというだけで、シングルモルトでは無い。
にも関わらず堂々と「軽井沢」と言い切るそのポリシーは納得できない。
それでいて(美味いと褒める訳でもないが)不味くないという葛藤が湧く。


ちなみに、このエクシードシリーズは10年や15年などの商品もある。

繰り返しますが「100%モルトウイスキー軽井沢」は輸入モルトを使用しているので、
「シングルモルト」ではありません。
「軽井沢」という地名にだまされるな!!!  

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2007年11月17日

ginkgo


今日、到着したジャパニーズブレンデッドモルト「ギンコー」。
今夜は待ちに待ったテイスティング♪
では早速。

香り
やや乳酸菌飲料があって、若い山崎を思い浮かべる様な、
元気でキラキラした軽いウッディ。
そしてラベンダーの爽やかさ。
ただし、グラスから少し離して香ると甘く、バニラとメロン、
そして御殿場ライクな「フルーティー(青リンゴ、桃)で
軽快なエステルや、軽い煙り」を感じ、
さらに奥には軽井沢らしいコクのあるシェリー樽原酒の香りも
微かに、でもしっかり感じられる。色々出てきて面白い。

味わい
舌を爽やかで青々した若葉とピリッとしたスパイスが通り抜けた後、
滑らかな口当りで、バニラが舌を包みだす。
最初のアタックの強さに負けず、この変化をじっと待って感じて欲しい。
微かに感じるピート感は青リンゴっぽく、
軽いエステルがあって、御殿場を思い浮かべる。
そして鼻から抜けるウッディは明らかに
羽生(イチローズモルト新樽か?)のそれ。パワフル。
軽いタンニンがあって心地よく締まる。

加水後の味わい
青リンゴ様のフルーツが出てきて、スモーキーも感じられて御殿場が表に出てくる。
でも御殿場だけって感じじゃなくて、羽生らしい力強さと、バニラやウッディもある。

後味
ハチミツの甘味と生姜のスッキリした暖かさを適度に楽しめる。

総評
最初に感じた乳酸菌飲料の若い香りに、
「年数表記が無い」事が嫌な予感として頭をよぎったが、
キラキラ感が「おぉ、山崎!やっぱりジャパニーズって言うからには山崎だよね。」
と(間違っているかもしれないけれど、)妙に納得し、
その後の多様な香りに翻弄されてしまった。これは楽しい。

確実に若さは感じるけれど、否定的ではなく、フレッシュさがあり元気。
味わいも多様で、シングルモルトでは出せないハーモニーを感じられる。
このハーモニーの1つ1つの音を感じながら、
まとまった響きを改めて感じるのも面白い。

僕は若い山崎と御殿場が好きなので、
一度に違和感なく味わえるコレは、正直楽しい。
そしてスコッチでは無いと明らかに分かる、
ストレートな「ジャパニーーーズ!」を感じられるモルト。
本国の方に紹介するなら「若いジャパニーズを一気にまとめて感じるならコレ!」
と言うのも方法の1つ。

ginkgo=銀杏(ギンナン)ではなく、ginkgo=銀杏(イチョウ)だと思う。
しかも青々とした葉を付け春風に揺れている銀杏(イチョウ)。
しかし発売時期の今は、紅葉で黄色く色付き輝いている時期というのは、
ギンナンとイチョウをさらに迷わせていると思う。

どうしても中身当てみたいな感覚が先走ってしまうのは、良いのか悪いのか…。
何しろジャパニーズブレンデッドモルトなんて、世界初?の試みのはずですから。
違っている可能性はあるけれど、僕が感じたのは、
山崎、羽生、御殿場、軽井沢の4つ。
でも軽井沢は言われなければ分からなかったかも。
とは言え、確実な答えは教えてもらえなさそうなので、
みなさんで中身当てをしてみてはいかがでしょう?  

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2007年11月17日

ギンコー到着!


ジャパニーズブレンデッドモルト「ギンコー」、到着!
SAKE SHOP SATOさん、ありがとう。

でも今日は車に乗って出かける用事があるので、まだ飲めない…。
じゃぁ、キャップを開けて香りだけ、ほんの少し。

このキラキラした樽香は!
サントリーだね〜。(#^o^#)

山崎にも白州にも共通している香りなので、
山崎とは言い切れないけれど、山崎っぽい香り。

シェリー樽原酒の香りは前情報の通り軽井沢でしょう。
香りだけの話しだけど、駒ヶ岳(マルス)って感じじゃない。

ほのかに香るピート香は羽生の物か、御殿場の物か、
はたまた余市やピーティーな山崎や白州か???

早く夜にならないかな〜。ワクワク♪  

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2007年11月07日

軽井沢倶楽部


今年の夏に、メルシャン軽井沢蒸溜所近くの酒屋で購入した物。

メーカー商品ラインナップに掲載されていないため問い合わせると、
酒のスーパータカぎ」オリジナル商品で、
そのお店でなければ購入できない物との事。
また、見た目は「軽井沢物語」に似ているが、中身は違うとの事。

ラベルコメント
メルシャン軽井沢ウイスキー蒸溜所に眠る個性豊かな
モルトウイスキー原酒をブレンドしたピュアモルトウイスキーです。
豊かに香る熟成の樽香と、絶妙な口当りをお楽しみください。


香り
強調している甘いエステル。重厚な麦のローストした様な香り。
そしてビターチョコ。強過ぎのエステルが鼻に着く。

味わい
ピリリと辛味があって、ライトで、
カラメルまではいかないが、軽く焦がしたグラニュー糖の甘さ。
麦の美味みがわずかにある。

加水後の味わい
清涼飲料の様な甘くスッキリした味になる。

後味
軽井沢らしい麦のコクだけはやや長く続く。

総評
「個性豊かなモルトをブレンドした」と書いてあるが、物は言い様で、
エステルが強くパンチが効いていて、
軽井沢らしくない樽の処分に困って瓶詰めしたのではないかと疑ってしまう。

もちろん言い方を買えれば、軽井沢なのにエステリーで個性的とも言えるのだが…。
これには軽井沢のポリシーを感じられない…。


追記します。
よくよく考えれば「シングルモルト」じゃなかったです。

軽井沢蒸溜所内で眠る「輸入モルト」も使ったピュアモルトなので、
通りで軽井沢らしく無い訳です。

「ピュアモルト」と「シングルモルト」の判別がしっかりできていない
未熟者のままでテイスティングしたので、意味不明なコメントになっています。
初心者でごめんなさい。m(_ _)m  

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2007年10月26日

サントリー創業90周年記念


非売品だったらしいが、オークションで時々出ているのが不思議。
サントリーの創業90周年を記念して、長年サントリー製品を扱ってきたお店に
感謝状と一緒に贈呈されたボトルらしい。

43%、720mlのブレンデッド。

香り
爽やかなぶどう系の甘酸っぱいフルーティーな香り。
そして明らかに分かるミズナラ♪これは予想外!

味わい
滑らかでミルキー。キャラメル様に甘い。シェリー樽か?酸味もしっかりしている。
そして豊かな木の香り。ミズナラを効かせてあるのは多分…、
いや、確定事項でしょう!(←言い切って良いのかな〜?)

後味
キャラメル様の甘みが長く続く。

総評
響17年を彷彿とさせる味わい。でもミズナラの割り合いは多いんではないか?
ただし響17年よりも酸味があって、酸味とは別のス〜っと抜けていく感じは強い。
それは43度という高くない度数の安定感のせいかもしれない。

2年前に酒屋さんでアードベッグTENを買うのと同じくらいの価格で買ったのだけど、
予想外の香りと味わいで、嬉しい驚き。
100周年のブレンデッドも飲んで見たいな〜と思わせるのに十分過ぎるウイスキー。


余談ですが週末、山崎へ行くついでに梅田方面へ出向こうかと考えているのですが、
特に僕にお勧めのお店ってどこかありますか?  

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2007年10月07日

響50.5(ごーまるご)


僕がウイスキーにはまるキッカケになった、3本のウイスキーの1つ。

振り返れば05年の春に白州蒸溜所で、自分へのお土産に買った2本、
白州VINTAGE MALT 1987白州蒸溜所樽出原酒 15年

この2本が美味しくて、そして蒸溜所で意外な感動をして、
帰ってからサントリーのHPを見ていていると、響の美味しそうな事!
説明文にノックアウトし、購入したのがこの響50.5。

最初に出会った3本のウイスキーが、美味しい物だったせいで、
今ではお小遣いが貯まりません…(笑)。
反面、飲む量が追いつかずに収納されていくボトルの方が多いかも♪

という訳で、2年前に初めて飲んだ時のテイスティングコメント。

香り
チョコレート、麦、油性マーカー、綿菓子。

味わい
フルボディ。ミルクチョコレートの甘さや口溶けの際のまったりとした滑らかさ。
そして木の香り高い。
奥には若いミズナラなのか?(この時点ではミズナラ未経験、笑)
香木のようなスッキリとした香りも楽しめる。
あらゆる高貴な香りがフルアタックしてくる。複雑。
しかしハーモニーを奏でている。素晴らしい。

後味
チョコレートや蜂蜜系の甘味が長く続き、
そしてウッディーなフレーバーがさらに長く続く。

総評
ブレンデッドの神髄を魅力的にアピールしてくる様。
それが何とも素晴らしい出来で、文句の付けようが無い。
素晴らしい。素晴らしい。素晴らしい。


この時はテイスティンググラスも無く、ショットグラスでチビチビって飲んでた。

それでも香りの豊かさと、甘い味わいの印象が鮮明で、
最近は何かとモルトに行ってしまいがちでも、
コレを思い出すと、たまにはブレンデッドも飲みたいな〜♪って思う。

響17年とは明らかに違う50.5、これは本当に美味いブレンデッド。  

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