2008年05月29日

ザ・リムーバー35年

先日、参加させていただいた「猫バー山崎蒸留所ツアー」の集合時に、
守口市にあるバーのマスターから、とても興味深いモルトの
貴重なサンプルを分けていただいた。

(photo by Dr.てんまさん)
そう、その名も「ザ・リムーバー35年」!

プロフェッショナルなみなさまの評判が上々で、「絶対に飲んでおかねば!」
と、ず〜っと思っていたけれど、まさかコレを手にする時が来るとは…、

夢にも思いたくありませんでした!

なんて冗談です。(笑)
では、早速♪


香り
(シーバス系?)富士御殿場モルトや山崎のオフィシャル18年に通ずる、
リンゴやナッツ系のエステルのコッテリした香りを、
緑茶のタンニンで絞り出した様な感じ、辛みの予感もある。
また熟成年数も長いというのが分かる。
(えっ、そんなに悪くなさそうだけど…?)

味わい
え…、え〜っと、う〜ん、何?!
はぁ〜、ぬぉー!
ナハ、ナハハハハハ〜(笑)
(目を塞いで、うなだれたかと思えば、
 とある芸人が3の倍数を数えた様な感じの体勢になる。)

参りました!
降参です。(笑)

でも再度、気持ちを落ち着かせ、真面目に向き合うと…。
梅干しを紫蘇と一緒のまま、鷹の爪や木の皮と一緒に「水だし」にして、
悪戯か、海水を少し足してエグ味を出した残り水。
仁(果物の固い種の中の柔らかい部分)の強烈な渋味を感じつつも、
コーヒーの搾りかすの苦みとコクも加え、ワカメ汁。
軽くサルファーも感じつつ、ウッディで、結局コレは何ですか?という感じ。

後味
イチゴの葉っぱと実の間の白い部分なんだけど、
まだ熟れていない青いイチゴのそれ。そして木の皮の苦み。
ただし、香りを鼻に残しておけば、わずかにフルーツを感じられる。

総評
「甘味、フルーツ、スモーキー、クリーミー、スパイシー、
 バニラ、チョコレート、フェノール、モルティー等々」という
美味しいモルトに必要な部分を全部取り除いて、
「エステル、タンニンとその旨みだけにすると、こんなモルトになるぜ!
お前には飲めるか?」と意味不明に自信満々に主張しているモルト。

兎に角エステルが強いんだけど、以前に飲んだ、
強烈にエステルが強い、山崎オーナズカスク1996年(10年物)程に強くないので、
それ程にビックリもしなかった。
やはりこのモルトの個性は「強烈なタンニン」。

いやいや、もっとタンニンの渋いモルトもあるのかな〜。
だとすれば、エステルとのバランスが悪いだけのモルト???

お金を出してフルボトルを購入するか?と聞かれれば、「Yes」とは応えられないけれど、
赤ワインを全く飲めなかった頃を思い出すし、
美味い、美味くないは別として、勉強会に出される貴重な変則モルトと言われれば、
それはそれで納得できる。

いまだに理解できていない、白州25年よりもずっと明快な主張を感じられる。

ただ、美味しいウイスキーを楽しむという、原点に戻って考えれば、
やっぱり「Yes」とは応えられない。

でも、ザ・リムーバー35年はしっかりした「何か」を持っている分、
過去最低と感じた「南アルプスのピュアモルト」よりも飲みやすい。
あれはどんなに美味しく無いモルトだったんだ!?(笑)

そうだな〜、ウィークデーのウイスキーが飲みたくなったランチの後に、
少量のコレを飲めば、「ごめん、悪かった、ちゃんと仕事するよ。」と反省して、
夜のウイスキーを楽しむために、改めて仕事に取り組める。
そのためのウイスキー。ちゃんと、真面目に美味しいウイスキーを飲みたくなる。

という訳で、いただいたサンプルはあっという間に飲み干してしまった。
Dr.てんまさん、ごめんね。僕、コレ飲めますわ〜。
美味しいとは言えないけど。(笑)
  

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2008年03月28日

MIZUNARA WOOD RESERVE


08年3月に発売したイチローズモルト4種類の内の1本で、唯一のブレンデッドモルト。
「ジャパニーズモルト」と記していないあたりに怪しさを感じていたけれど、
イチローズモルト・ブランドにはそれを覆してくれるだけの期待を胸に飲んでみた。


香り
絞り立ての醤油、まだまだ乳酸菌を感じるエグイ直火蒸溜原酒、生々しい牛乳。
ピートから来る鉛筆削りの削りカス(ウッディ)とスス。
ところが、少しグラスから離して香ると甘いミルクやホットミルクチョコレート。
さらにほんのり羽生らしいベリー系のサルファーや重みがあって、
甘めのブレンデッドスコッチ。

味わい
舌触りは滑らかで丸いが、何よりも若い!
乳酸菌を感じるエグイ直火蒸溜原酒をもろに感じる。
また「辛み」や、白州の様な透き通る軽いピート感があって、
その後に来るオランジェットの苦味がストレート。
奥には燃える新聞紙をを感じる。
シェリー樽原酒の様でそうではない軽くて深い樽香はミズナラ?
でもミズナラ原酒の神々しい香りとは違うシンプルなミルキーさを感じる。

加水後の味わい
ニューポットの荒々しさ、青臭さと辛み、そして渋味を感じる。

後味
オランジェットの苦味が、ほんのり残る。

総評
味わいから「若い羽生+若い新樽のライトピート余市+そこそこ若い白州
+適度に熟成した軽井沢+何?」等と連想していたが、
このウイスキーをネット検索して出てくる記事を読む限り、
正解は「若い、羽生+αのモルトがそれぞれ半々」であり、
僕の連想が不正解である事が分かって、
やっぱり僕の舌の信憑性は薄いな~と、再認識。トホホ…。(笑)

それにしても何故イチローさんは、こんなに強烈に若いモルトをボトリングしたのか?
「個性」と言えばそれまでなんだが、ウイスキー歴3年弱の僕にとって、
ミズナラウッドリザーブの味わいはちょっと理解に苦しんだ。
特に新しい蒸溜所が稼働し出したこの時期に発売したモルトとしてどうなのだろう?

これでも言葉を選んだと思っているけれど、浮かんでくる言葉は
もっとエゲツナイ、乱暴なもの…。

それとも僕のウイスキー歴が浅いために、
このモルトの美味しさを分からない、気付かないだけなんだろうか?
またはイチローズモルトに対する期待が過度になっているせいだろうか?

また「ジャパニーズモルト」「ジャパニーズウイスキー」表記ができる商品にも関わらず
その様な表記をせずに「ブレンデッドモルト」と、極く自然体な表記をしてくれた事は
他の営業上手な国産メーカーと異なって、ウイスキーに対するポリシーを感じられる。
  

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2007年11月14日

The Glenlivet 12年


それほど古くは無いと思うが、酒店さんで見かけて購入したボトル。
最近ピーティーなモルトを辛く感じるので、優しそうなボトルを開ける事に。

こういう人気のオフィシャルをコメントすると怒られるかもしれないけど、
たまにはジャパニーズ以外のモルトもねっ。

香り
モルティーで、桃の優しい香りのガムと、
ホンの少しの葡萄やパッションフルーツ様の酸味。
奥には1スジの線香の香りもある。
奥ゆかしく控えめなエステルが若さと元気さを表現している。
香れば香る程に甘味が増して、山崎12年と同じ様にキラキラして来る。
ひょっとして山崎12年って、リベット12年を手本としてる?

味わい
モルティーでわずかに辛味を感じたかと思うと、
急に桃飴の甘味が主張してきて、
どっしりと構えると、シェリーらしい酸味が現れて、
心地よい調和をする。

加水後の味わい
ビターな所、レモンの酸味と、ビスケット様のお菓子感が出てくる。

後味
ジャスミンのフローラルが漂い、
それが治まるとバナナの甘味が出てきて長く続く。

総評
40度という低い度数を全くデメリットとして感じさせない、
しっかりとして複雑な香りと調和した味わいを持っている。
そして色合いから想像するよりもずっと
シェリー樽の影響が濃い、味わいを持つモルト。

またこれを歴史とともに提供し続けてきたという、
オフィシャルとしての完成度は極めて高く、深く尊敬する。  

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2007年09月01日

Bowmore1989 (Old Malt Cask)


これは多分、僕が初めて買って飲んだボウモア(のはず)。
聞いていた特有の化粧香は感じられず、甘くて好きになったのを思い出す。


香り
焦がしたカラメルのかけられたパンケーキ(ホットケーキ)。
ピートも軽く主張している。トースティー。

味わい
甘い、香りと同じく焦がし過ぎて炭化したカラメルに、
パンケーキの麦の美味しさが出てくる。

加水後の味わい
ゴム臭くなった。加水はダメ。

後味
甘くて炭。黒砂糖が気持ち長く残る。

総評
最初に開栓した時よりも日が経つにつれ、甘さを感じる。
それが素晴らしく、クセになる甘さ。
なのに炭のようで、口当りも軽く、楽しい。  

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2007年06月09日

Serendipity


呑んだくれさんのブログを見て、昨年の春〜夏に飲んだ事を思い出しました。
という訳でテイスティングコメントを残します。

輸入元スリーリバーズのコメント
アードベッグ蒸留所が、アードベッグのボトリングをする際に誤って
12年物のGlen Moray(グレンマレイ)をブレンドしてしまったそうです。
恐らく数樽のアードベッグをブレンドしてボトリングする際のミスでしょう。
そこで、商品化できずに廃棄する予定だったものをテイスティングしたところ、
これが意外にも美味しかったので
「セレンディピティ」(偶然に発見する能力)と名づけてリリースしたのです!!

意図的に作り上げた商品ではないので、当然生産・販売は一度限り。
アードベッグ17年を作る際に起きたアクシデントで、
17年や20年以上の古いアードベッグが入っていると言われており、
公式にも80%はとても古いアードベッグが入っている、と発表されています。
生産本数は明らかにされていませんが、いわゆるワンバッチ分のボトリング
であると思われるので、数百ケース前後なのではないでしょうか。


香り
ツーンと鼻に来る程、刺激的なピート、ヨード臭。
ピーティーを越えて、レモンの如く酸っぱい。
燻したレモンの皮の汁を目の前で飛ばされた様。

味わい
炭入りのオレンジ系ミックスジュース。
やがてミルキーな甘味やバナナの甘味が出てくる。
落ち着くと白菜の旨味、そして薫製されたスイカのジュースが支配する。

加水後の味わい
甘味や酸味が薄くなり、アードベッグらしい穀物系ピートが出てきて、HOTになる。
加水で変わる。アードベッグ好きなら加水も良い。

後味
ミルキーな甘味が程良く消えて行き、
アードベッグ由来の穀物系の香ばしいピート感が薄く残る。

総評
アードベッグ特有のキツイ穀物系ピートではないが、
それでもしっかり主張してくるピート。
古いアードベッグが入っているらしいが、複雑味は無い。
しかしオレンジ系ミックスジュースとミルキーな甘味が芳醇で美味しい。
クセが無くて美しいモルト。
それなのに度数が低いためグイグイ飲めてしまうから困る困る。  

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2007年05月31日

ハセガワさん&山崎 PRONTO'S CASK

今日は出張で東京・八重洲へ。

午後のおやつ時からの仕事を終えてすぐ、
てくてく歩いてリカーズハセガワさんへ。

店員さんに相談して、話題になっていたRAWCASKを探すも
「何でしたっけ?」と見付からず。
随分前に売り切れてるんだなぁと反省しつつ、
今回の目的のグレンスコシアを試飲。


1999年7月23日蒸溜〜2006年6月15日ボトリングの6年物。

期待を裏切らないグレンスコシアのヘビーピーテッド。
でも若いし、どうしようかな〜?と悩みながら、
時間に押されてプロント八重洲地下街店 へ向かう。

歩いている間も口の中は「黄金糖舐めてるの?」って程、
ハチミツ様の甘さがず〜っと残っていて、
やっぱり買うべきだったかな〜?う〜ん…。


すぐにお店に着いて、山崎のオーナーズカスクをオーダーしたら、ご覧の通り。
冷え冷えのショットグラスに氷入りのチェイサー付きで、@1,000

香りは強烈にフルーツ感漂うグミ、焦がしたブルーベリー、
出店の焼菓子(丸いカステラ)の甘い香り。
青唐辛子の焼ける香り。焦げた木。

味わいは濃厚なシェリーのアタックがあって、香りの通りに素直、
カラメル掛けの焦がしたブルーベリー。ゴム臭は無し。

美味い。(褒めてるんだけど)山崎って感じしない。
でも1人で飲んでいても寂しいので、美味さは半減かな〜。

そしてまた時間に押されて新幹線の改札へ向かったのでした。


グレンスコシアヘビーピーテッド、やっぱり買うべきだった…。orz
今度行った時に在庫会ったら買う事にしよっ!  

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2007年05月14日

Mosstowie 1979 SHERRY WOOD


少し前、お酒の大型専門店「河内屋」のメールで
セールの案内が来た時に衝動買いしたボトル。


香り
刺身醤油、フルーティー(マンゴー、青リンゴ、ラズベリー)、
快いチーズの様な発酵臭、ハチミツ、重機のオイル、軽いサルファー。
複雑に絡んで素晴らしい香りから、味わいを期待せずにいられない。

味わい
温かくパワフルで、ミックスフルーツパイ(もしくはシリアル入りフルーツパフェ)と
ハチミツ様の甘味が押し寄せてくる。
それでいて軽いサルファーやオイリーな味わいが、しっかりと甘味をまとめている。

加水後の味わい
まずスッキリしたリンゴの皮が表れるが、
スウィーティーを中心とした色々な果実の甘味が主張する。
加水の影響でフルーティーな甘味はやがて、舌から始まって脳まで支配する。
オイリーでフルーティーで素晴らしい。
ただし加水し過ぎるとゴムが出るので注意。

後味
スッキリした青リンゴの皮やバニラ、そしてオイリーでウッディな後味が
しっかりと残り、楽しい。excellent!

総評
香りに始まり後味に至るまで、全て適度に、いや十分に満足させてくれる。
特に加水後のフルーツの盛り合わせの様は複雑で素晴らしい。

僕は軽いサルファーのうま味を感じたが、友人は軽いピートを感じていた。
そのあたりの違いは良く分かんない…。

何はともあれ、僕にとって初のモストウィー、すっごく好印象!
ベタに「美味い!」って声を大にして伝えたい。  

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2007年04月23日

SAPPORO 樫樽原酒 15年


コレも2月、予定日を過ぎても子供が生まれず、
イライラ解消にネットサーフィン(モルト探し)していた際に発見し、
ストレス解消とばかりに、衝動買いしたボトル達の1つ。

スコットランドで1990年に蒸留したモルトをシェリー樽に詰め替えて15年、
札幌の自然の中で貯蔵、熟成し、深いコクと繊細な香りを楽しめる
見事なウィスキーになりました。との事で、出所不明なシングルカスク。

今夜はMacでWindowsを起動したり、両刀使いな事をしてるので、
こういう意味不明なモルトを開けてみた。


香り
エステルの豊かな香りと、(ホワイトオーク新樽を彷彿とさせる)
オーク由来のウッディでインパクトあるハチミツ様の甘い香りが際立っている。
そしてラムネの様なスッキリ感と、わずかにクッキーのような香ばしさもある。
ピートは全く感じ無い。

味わい
ライトで透明感がある。レモンの様な酸味があり、カスタードの甘み。
そしてリンゴ、桃やラムネのスッキリとした味わい。爽やかに甘い。

加水後の味わい
酸味は無くなるが、ラムネの様なライトな甘みがしっかりしている。
ただし後からアルコールのホットな刺激で温かくなる。

後味
味わいはスッキリしているのに、そのライトな甘みが程好く続き、好印象。

総評
兎に角、ブラインドテイスティング嫌いで、した事が無い僕にとっては、
不安感をあおられるモルト。
経験少ない僕があえて似ているモルトを言うならば、
キャンベルタウンかローランドモルトだけど、イカンセン、
シェリー樽の影響が感じられず、新樽で若いモルトの感覚。

どこの蒸溜所の物なのか、分かる方、ご教示ください!  

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2007年01月25日

新宿伊勢丹


昨日、出張の足で立ち寄ってきました〜。
19時のラストオーダー時間を過ぎてたけれど、
とっても丁寧な対応をしてくれました。

約30分間の早足で駆け付けたので、汗を流しながらも、
これは!とピアレスのボウモア37年(¥2,782)をチョイス。

モルト歴の浅い僕には初めての超熟のアイラモルト。
的確なコメントが浮かばないけれど…、

優しくしっかりとピートを感じさせながら、トロピカルでフルーティー。
楽しくなる。
まさに、パ〜ラダ〜イス!  桂小枝ばりに壊れそうです。

ラストオーダーを20分も過ぎているのに、
まだ(時間は)良いですよ。と言う言葉に甘えて、
グレンスコシアヘビーピーテッド(¥840)を。


ラッパのマーク、歯科、ヨード、犬小屋、牧場の草、甘茶、麦茶、若草、旨い、etc。
そうこう味わう間も無く、帰りの新幹線へ向かいました。


常設で期間の限定が無いとの事なので、
今度は買い物目当ての試飲で立ち寄りたいです。  

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